ファンデーションを比較する

会食でご馳走をいただくと、一晩で1、2キロ増える。 3回続くと3キロはすぐにいく。
あわてて次の日からダイエット食に切り替える。 この繰り返しである。
空しい…。 デブになったために多くの服が着られなくなった。
昨年の初夏は、今より10キロは少なかったはずだ。 それゆえノータックパンツも、肩を出したワンピースもOKだった。
が、このあいだ、パンツの方は無理矢理はこうとしたら、チャックが壊れてしまったではないか…。 ああ、ワインが憎い。
イタリアンが憎い。 A推薦の中華の店が憎い…。
おしやれはしたいが、昨年の洋服は入らず、今年のもんはサイズがない。 あと5キロ痩せなくては、店に行っても恥をかくだけであろう。
そんなわけで私は家の中のリサイクルに励むことにした。 リサイクルといってもお洋服じゃない。
これからはうんと着物を着ようと思ったのである。 私は10年以上前から着物に凝っていて、いろいろなものをとり揃えた。

が、普段に着ることはあまりない。 ご存知のように、着物というのはわりとフケて見えるし、いかにも女流作家然としていて恥ずかしい。
そんなわけでNの関係のパーティー、結婚式以外ではあまり手を通さなかった私であるが、これからはカジュアルなものに挑戦しようと思いついた。 幸いなことに、私は髪をボブにしたばかり。
Aによると、今年一番新しい髪はボブだそうだが、これは着物にもとてもよく似合う。 美容院へ行ってアップ、あるいはブロー、ということをせず、自分でひょいと着物を着てしまえばいいのだ。
ちょっと友人とご飯を食べる、という時には、紺色の大島にピンクの帯を締めていく。 この帯は鹿の子模様になっていてとっても可愛いの。
別の時は薩摩餅に、赤のチェックの帯を合わせた。 着物というと訪問着や振り袖を連想する人がいるかもしれないが、織りのクラスのものだとワンピースの感覚である。
バッグはPのものにしたり、Dのエナメルをひょいと持ったりする。 道行きコートはオバさんっぽいからしない。
2年前にパリのH本店で買ったブルーのショールをかける。 着物を着ていくと、とにかく男の人がやさしい。
お店だって特別扱い。 コーヒー一杯飲むのにナプキンを持ってきてくれる。

私はこの頃、羽織もちょっといいカナと思い、わざと昔風の野暮つたい丈のものを作った。